オートバイのヘルメットのお話になります。
ヘルメットの種類はどんなのがあるの?
フルフェイスタイプ
顔全体が覆われているので安全性も高く、シールドが完全に閉まるので防音性や防風性が高い。ヘルメットの中では、最も安全性を重視したヘルメットではないだろうか。
サーキットなどではフルフェイス着用が前提となっている。
筆者もこのタイプを愛用しているが、夏は暑いのと、休憩時に脱がないと給水できないのが少し難点。
システムタイプ
一見、フルフェイスのように見えるが、アゴ部分が開閉できるタイプ。
フリップ部分を上げれば、ヘルメットを脱がなくても飲み物を飲むことができる。デメリットとしては部品点数が多い分、サイズがやや大きく・重くなりがちである。
オフロードタイプ
林道や未舗装路などを走行するオフロードバイクによく合うヘルメット。
保護性能はフルフェイス並であり、バイザーがあるので、木の枝や跳ね石も防いでくれる。口元が少し前に出ているのが特徴。
ゴーグルを後付けするタイプとシールドが最初から付いているタイプがある。最近ではクラシックバイクやアメリカンなどでも使用している人を良く見かける。
ジェットタイプ
フルフェイスのアゴの部分をなくしたような形のヘルメット。安全性とともに快適性や使いやすさを重視したタイプ。
視界も広く快適だが、アゴ部分が無いので、事故時にアゴや顔を負傷する危険性がある。
開放的だが風の巻き込みが多い一面もある。
最初からシールドがついているタイプとゴーグルやシールドを後付けするタイプがある。
目を保護する観点からもシールドがないものには最低限、眼鏡やサングラスの装着をおすすめする。
ハーフ型タイプ
気軽にかぶれるヘルメット。軽くて開放感があるが、覆われる頭部面積が小さいのでほかのヘルメットと比べると安全性は格段に下がる。
他のヘルメットに比べ価格も安いが、125cc以下のバイクでしか使用することできないので注意。
顔や後頭部を十分に守ることができないので、オートバイによく乗るのであれば、他の種類のヘルメットの選択も考えたい。
愛用しているアライのラパイド・ネオ
インカムを付ける予定があるのであればフルフェイス、オフロードタイプ、ジェットタイプがマイクがつけやすいのでお勧めです。
安全規格のお話
PSCマーク
PSCマークはそのヘルメットが国内の安全基準に達していることを示すマークです。
このマークがついていないヘルメットで公道を走ると、取り締まりの対象となる場合があります。
必ずPSCマークのあるものを購入しましょう。
SG規格
SGマークは民間の認定マークであり「Safety Good」の略です。
ほとんどの場合、PSCマークとSGマークはセットで付いている場合が多い。
JIS規格
JISマークは国内安全規格のひとつであり「Japanese Industrial Standards」の略です。
JISマークには種類があり、125㏄以下はJIS 1種、排気量無制限はJIS 2種と2種類あります。
JISマーク取得は任意なのですが国内販売のメットはPSC、SGに加えJISも取得しているメーカが多いように感じます。
SNELL規格
ヘルメットの規格で最も審査基準が厳しいと言われているのがSNELL規格です。
スネル記念財団が認める基準を満たした製品にのみライセンスが発行されています。
MFJ規格
MFJ規格は財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会が公認したヘルメットに付与される規格です。
MFJ公認レースに参加する場合はこのマークが貼られたヘルメットが必要となります。
ちなみにレザースーツなどにもこのMFJ規格があります。
アライのラパイド・ネオはJISもSNELLもついていました。
メーカーが推奨するヘルメットの使用期限について
ヘルメットは高価なものであるし、それほど壊れるものではないから
長期間使えそうな気がしてしまいますが、実は使用期限があります。
メーカーによって違いますが
アライであれば使用期限は製造から約3年と公表しています。
また、強い衝撃や落として傷つけてしまった場合も
性能が損なわれるようなので、ヘルメットは大切に扱いましょう。
結局どこで買ったらいいのか
やはり、最初のヘルメットの購入はメーカー実店舗やバイク用品量販店がおすすめです。ネットや通販でもヘルメットは買えますし、ネットのほうが安い場合が多いですが、多くの人がサイズが合っていないヘルメットを使用しているという話もよく聞きます。頭や耳が痛くなるというのも、サイズが合っていない可能性が考えられます。多くの店舗には資格を持ったフィッターさんがいて、頭のサイズを測ってくれたり、頭の形に合わせて内装(パッド)を変更したりしてくれます(有料の場合もあります)。世界で1つだけの自分にフィットしたヘルメットを選んでくれるので、ぜひ店舗で相談してみると良いと思います。
ヘルメットのメンテナンスについて
ヘルメットを使用すると、汗をかいたり雨に濡れたりして徐々に汚れてきます。 使用後は消臭剤を使ったり陰干しして清潔に保つことが大事かと思います。 ヘルメットによっては内装を外すこともできるので、定期的に洗濯するのも良いと思います。 そして、忘れがちなのはシールドの洗浄です。いつもクリアな視界を確保するためにも、ぜひシールドも綺麗にしてみてください。
以上、ヘルメットのおはなしでした。
どうか安全で快適なバイクライフをお送りください。
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