■ はじめに
気温10℃の日にバイクに乗ると「え…真冬?」と感じるほど寒いことがありますよね。
これは“体感温度”が大きく下がるためで、実際の気温より 5〜15℃低く感じることも珍しくありません。
この記事では
- なぜバイクでは体感温度が下がるのか
- 具体的にどれだけ寒く感じるのか
- 冬のバイクでやるべき装備とコツ
をわかりやすく解説します。
■ バイクの体感温度が低くなる理由
① 走行風(ウインドチル)の影響
体感温度を大きく下げる最大の要因が 走行風。
風速が1m/s上がるだけで肌から奪われる熱量が増え、気温よりもかなり寒く感じます。
② 風の当たり続けによる熱奪取
歩きや自転車とは違い、高速で風を受け続けるため、
体の表面温度が一気に低下します。
とくに冷えやすい部位は
- 指先
- つま先
- 首・胸元
- 太もも
- 腰まわり
です。
③ バイクの衣類は風を受けやすい
普段着よりも面積が広いアウター、ゆとりのあるパンツなど、
高速で風が侵入する隙間が多いため、保温力が落ちやすいのも特徴。
■ 実際にはどのくらい寒く感じる?体感温度の目安
以下は気温と走行速度による“体感温度の目安”です。
| 外気温 | 時速40km | 時速60km | 時速80km |
|---|---|---|---|
| 10℃ | 約4℃ | 約2℃ | 約0℃ |
| 5℃ | 約0℃ | 約−3℃ | 約−6℃ |
| 0℃ | 約−6℃ | 約−10℃ | 約−13℃ |
→ 気温10℃でも、60km走行で体感2℃前後。
冬装備が必須レベルです。
■ 部位別:冷える原因と効果的な対策
① 手(最も冷える)
風を直接受け続け、血流が一気に悪くなるため。
対策:
- ハンドルカバー(ヤママルト・コミネ・ケミモトなど)
- インナー手袋+防風グローブ
- グリップヒーター(カエディアなど)

② 足(つま先〜太もも)
常に前方から風を受け、冷えが強い部位。
対策:
- 冬用インナータイツ(ワークマン・おたふく・しまむらなど)
- 防風パンツ・レザーパンツ
- エンジン熱を拾いやすいバイクならなお良し
③ 首・胸
わずかな隙間からの風が致命的。
対策:
- ネックウォーマー(バラクラバ)
- インナーダウン
- ジャケットの前合わせをしっかり調整
④ 腰・背中
長時間の走行でジワジワ冷える。
対策:
- 電熱ベスト
- インナーダウンの丈が短いなら、腰にタオルを1枚入れるのも有効
■ 体感温度を上げる「レイヤリング」の基本
● ベースレイヤー(肌着)
汗冷えを防ぐため、速乾性 or 発熱素材がおすすめ。
→ 記事リンク 冬のバイク服は“層(レイヤー)”で決まる 軍モノ×ワークマン×プロノの最強防寒術 | kawachinowoto(カワチノヲト)
● ミドルレイヤー(保温)
フリース、メリノウール、インナーダウン。
→ 記事リンク バイク乗りの冬インナーはこれで決まり!しまむら・ワークマン・おたふくを徹底比較【ユニクロ以外】 | kawachinowoto(カワチノヲト)
● アウター(防風)
バイク専用ジャケット or ミリタリー系の防風力高いもの。
風を防げなければ、どれだけ着込んでも寒い。
→記事リンク バイカー目線で見る ドイツ軍モッズコート/フランス軍F2パーカー/アメリカ軍N3B 徹底比較 (いずれも軍放出品想定) | kawachinowoto(カワチノヲト)
■ 走り方でも体感温度は変わる
- 影になる山道は極端に寒い
- 橋の上は冷えやすい(地面が冷たい)
- 加速・巡航を繰り返すと風の当たり方も変わる
- ファスナーの隙間に風が入っていると体感温度は急落
■ 今日からできるバイク寒さ対策(無料 or 低コスト)
- 新聞紙を胸元に入れる(意外に効く)
- 靴下を二重にする
- ハンドルカバーを付ける
- 首を冷やさない
- 風が入りやすい袖口・裾をしっかり閉める
- インナーの着すぎは逆効果(蒸れて冷える)
■ まとめ
バイクの体感温度は、気温と走行風の掛け合わせで驚くほど低くなるため、
適切な装備が安全にも直結します。
アイテムを適切に選んで、快適なバイクライフを!!
- 冬のバイク服の記事
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